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償い

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  • 2008.06.25
  • 6:22
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歌詞

~♪~ 月末になるとゆうちゃんは 薄い給料袋の封も切らずに 必ず横町の角にある郵便局へ とび込んでゆくのだった 仲間はそんな彼をみてみんな 貯金が趣味のしみったれた奴だと 飲んだ勢いで嘲笑っても ゆうちゃんはニコニコ笑うばかり 僕だけが知っているのだ 彼はここへ来る前にたった一度だけ たった一度だけ 哀しい誤ちを犯してしまったのだ 配達帰りの雨の夜横断歩道の人影に ブレーキが間にあわなかった 彼はその日とても疲れてた 人殺しあんたを許さないと 彼をののしった 被害者の奥さんの涙の足元で 彼はひたすら大声で泣き乍ら ただ頭を床にこすりつける だけだった それから彼は人が変わった何もかも 忘れて働いて働いて 償いきれるはずもないがせめてもと 毎月あの人に仕送りをしている ~♪~ 今日ゆうちゃんが 僕の部屋へ泣き乍ら走り込んで来た しゃくりあげ乍ら彼は 一通の手紙を抱きしめていた それは事件から数えて ようやく七年目に初めて あの奥さんから初めて 彼宛に届いた便り 「ありがとうあなたの 優しい気持ちは とてもよくわかりました だからどうぞ送金はやめて下さい あなたの文字を見る度に 主人を思い出して辛いのです あなたの気持ちはわかるけど それよりどうかもう あなたご自身の人生を もとに戻してあげて欲しい」 手紙の中身はどうでもよかった それよりも 償いきれるはずもないあの人から 返事が来たのが ありがたくてありがたくて ありがたくて ありがたくて ありがたくて 神様って思わず僕は叫んでいた 彼は許されたと思っていいのですか 来月も郵便局へ通うはずの やさしい人を 許してくれてありがとう 人間って哀しいね だってみんなやさしい それが傷つけあってかばいあって 何だかもらい泣きの涙が とまらなくて とまらなくて とまらなくて とまらなくて ~♪~

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