夢を見る頃は過ぎて憂鬱ばかりが増 えて 欲しいものなんて少しもなかった 毎日同じ時刻に寝て起きて食べて眠 って 9ページの小説を読んでいた 何も知らないまま 花たちは今日も 悠々と背伸びして 世の中を生きてた あの夏を越えていこう 古いビーチサンダル持ち出して 幼き頃の思い出は淡く消えてなくな る 色硝子に描いてこう かすかに涼しい風が吹く 幼き頃の思い出は 琥珀色に染まってく 会えるまで さよなら 夢を見る頃は過ぎて 変わり映えない日々が 続くと思っていたはずだった 思ってたより此処は 小さく狭いようで 壁にかかる絵を見て 懐かしさに浸ってた いま、 むかしも あの夏を越えていこう 古いビーチサンダル持ち出して 幼き頃の思い出は淡く消えて溶けて く 色硝子に描いてこう かすかに涼しい風が鳴る 幼き頃の思い出は 琥珀色に染まってく 会えるまで さよなら その手に握った 始まりの時を 黄色く爆ぜては 遠くなっていった あの夏を越えていこう 古いビーチサンダル持ち出して 幼き頃の思い出は淡く消えて溶けて く 色硝子に描いてこう かすかに涼しい風が吹く 幼き頃の思い出は 黄金色に輝く 会えるまで さよなら