食べられないパンを毟った 秒針が刻んで粉々になる その痕は賞味期限切れ わたしのお腹で腐る ひらひらと蝶々の リボンを結んだ導火線 夜へ逃げなきゃ カビた子犬の尻尾を持って 内側へ 銀河の星の土の 匂いがするビスケット きれいな水飲んでも 溶けない みにくいまま 食べてもいいクレヨンの青 何も知らないで画用紙埋めた 海藻と永久凍土は遠くて届かない色 蝶々のゆきさきは まだきれいな場所なんだろう くすんだ色はわたしの手垢 触らなければ 大丈夫 銀河の星の土の匂いがする冷蔵庫 お腹に押し込まれて 溶けないまま むかえにきてよ わかるように白熱灯揺らすよ ぐるぐる混ざっていなくなると 黒いもの ふえてく むかえにきてよ わたしを むかえにきてよ ここにいるよ