奪われて夢は夢と思い知るから 生き抜いた証をただ刻んでは消す この世界は賽のよう 嗚呼 振れば振るほど 期待に届かない 此処で哀しみ抱え生きていくのに 許されて(い)る願いとわがままは あといくつ残っているだろうか 遠き夢は”自由” 求められる自身の影は 私にとってはいつも他人だ ここに居もしない誰かを求む 罪の偶像 いま私は何処にいるだろう 知り過ぎた夢現を”不可思議” と問い 呼びかけた懐かしい声 虚空へと消え 「強く、強くあれ」とは 嗚呼 残酷な程 願いの代償に 黒い空を撫で付けふと想えば 笑うことも忘れていたように 混ざり合う意識は幻のよう 景色眺め憂う 誰か私を見つけて欲しい 鋼で覆われたこの心も 一瞬で攫うような熱情 そんな青さ 祈るように前を向いた 意味などは求める程色褪せる 瞳を閉じて虚しさ目蓋で覆い隠した 此処で哀しみ抱え生きていくのに 許されて(い)る願いとわがままは あといくつ残っているだろうか 遠き夢は”自由” そっと涙を流す時が 私にとって人らしさを持ち 確かな存在を示したがる 愛の実像 その姿を誰が知るだろう