煌びやかな壇上に似合わない猫背 何故か目に止まった 御伽噺ってこんな感じなのかな その手を取った瞬間に 色や匂いや感触が押し寄せる 濃度・衝動 怖くなって笑うだけで限界 恍惚を隠そうとした 心の扉はもう手遅れだった 硝子のような声で 奇麗だねって云われて 正しい拍子なんて逆らって 攫って 息づかいに頼り前進して左 何にも縛られずに踊りたい 二人だけの常識で 仮面を外したら奥ゆかしい瞳 上の空の即興 逸らしたって揺れ惑う全細胞 淡々と響く白鍵 とっくに聴こえないの 認めるよ恋だって 鮮やかな衣装も軽やかな口紅も 脱がされたみたいに真っ赤 狡いわ 姿勢の悪さと踵の高さに その瞳は何を観てるの 分からないままで良い 『夢みたいな夢みたいだ』 硝子のような声で 奇麗だねって云われて 正しい拍子なんて逆らって 攫って 大団円は朝まで ふぁそらしらって歌って 誰も観たことない美学を 二人だけの世界で