赤いお靴 並んではいて 歌おうよ 踊ろうよ ガウルと輪になって 迷子の子守唄 太古のグゼノー唄 そう赤く痕をつけて ふたつ重なるように 南の星の群れよ 輝く十字星 さあ目指せ 大地を踏み 鍵は隠してきたの 遠い昔に誰かが泣いて 貴女は祈りを捨てろといったの 貴女のその癖直ってないのね 踊りは上手でしょう 隣の国で奪い合う 魔法のコトバ なまえをつけたくて すぐに忘れちゃうの そう赤く痕をつけて 誰かわかるように 貴女のお部屋を開けちゃいけないの 怒ってしまうでしょう キラキラ七色箱より素敵ね 燃えてしまったけど マイガウル 私の可愛いコたち こんな結末でごめんなさい マイガウル 怯えた瞳に映った千の華の命 マイガウル 眠りの中でもいいから 貴女の全てに触れたくて マイガウル ほらみて南の空にはみだすほど 描いたの 遠い昔に誰かが泣いて 貴女の祈りは夜空へ消えたの はるか時を超え語り継がれてく 太古の子守唄 マイガウル 天国へ 逝くことやめたの 誰にもいえずにごめんなさい マイガウル 時を魔法のコトバで 戻せはしないから マイガウル 貴女とどこまでもいくわ もうすぐ歩けるようになるから 汚く着飾るドレスや宝石 すべてを剥ぎ取って 迷子の子守唄 迷子の叫び声 迷子は揃って足がない だって「私がぜんぶ切り取った」 赤いお靴 並んではいて 歌おうよ 踊ろうよ ガウルと輪になって 聞こえるはずない音おいで 目を開くことない子どもたち 業火が猛り 螺旋が回り 絢爛渦巻く己虚無の果てへ 手と手絡め結ばせ解かせ 眼天を捉えよ堕とせ 赤いお靴 並んではいて 歌おうよ 踊ろうよ ガウルと輪になって 決して絶やしてはならぬ鼓動 ここに置いて 永遠に燃ゆる傲る大火を囲み 業火が猛り 螺旋が回り 絢爛渦巻く己虚無の果てへ 何を作り何を壊し何を纏う 目を開くことない子どもたち