其の 眸(ひとみ)に 映されればこそ 此の 世界に 私が 在ると 念(も)ふ 挿(す)げる 詞(ことば) つと 応(いら)ふ 声は 聴けど 目顔は 通り過ぎる 彼(あ)の日 毀(こぼ)れた 情(こころ) 今は 戻れない 藐(とお)き日よ 何時か 窺(うかが)い 損ぬ 二度と 帰らない 眼指(まなざし)よ 此の 一身(ひとみ)を 隠される 如く 其の 世界に 私は 在り得ない 目合ふように じっと 乞うる 目(ぼく)の 指で 瞬(まじろ)ぐ 刹那 捕われるを 彼(あ)の日 毀(こぼ)れた 情(こころ) 今は 戻れない 藐(とお)き日よ 何時か 窺(うかがい) 損ぬ 二度と 帰らない 眼指(まなざし)よ 祈るように 流れ 落つる 離(あ)りし 泪 責めて 見留めて 其の 目路(めじ)に 終(つい)に 零れた 顰(ひそ)み まるで さよならに 代える 目翳(ひ)よ 渾(すべ)て 鎖(とざ)して 消える 愛し 眸(ひとみ)から