誰かの心臓とぼくの心臓との間に 空いた、 感覚や感性の方向性を、 ただ考えている。 実装された生活の上に注がれた 情報を、 預けもできず抱えもできない、 この毎日を流している。 冒頭数秒で分かる神経や 視界の違いに、 形容できない痛覚と共にまた、 階梯を下っている。 差し渡された祈りの言葉に重なる 価値を、 たくさんの切創を埋める何かを、 ずっと、ただ探している。 ずっと、ただ探している。 ずっと、ただ探している。 ぼくの心臓ときみの 心臓との間にできた、 感覚や感性の方向性を、 また考えている。 実装された生活の上に注がれた 情報を、 言葉で整理して、 段々と自分を刻み込んでいる。 冒頭数秒で分かる神経や 視界の違いに、 「またもう一回」 と向かい合って、 階梯を昇っている。 その差し出した祈りの言葉に重なる 意味を、 あの幸福を皆で一緒に、 この場所で、思い出している。 この場所で、思い出している。 この場所で、思い出している。