僕等は薄い一枚の紙切れだ 透かして 畳んで ついた折り目は 二度と消えない 消せない 風に靡く 唯それだけの存在だ 滔々と放浪 何処まで往こうか 方法と目標 歩いてみようか 行動と想像 答えなんて無いさ 放送の終了 イヤフォンを外して 僕等は唯 血で繋がった 他人以上自分未満の曖昧さを含んだ 関係 孤独を解く特殊な関係 いつか離れ離れになって 重なりを嫌うのだろう 汗も泪も全部血で出来ている そんな僕等の愛は正しいだろうか 運命論も 形而上的空論 逃げも隠れもできず 翅を伸ばした僕等の命は今 たった一つの愛を求めて歩いた 精神論も 道徳的感情も 勝るとも劣らない歴史と呼ぼうか ゆらゆら揺れる感情が此処にあった 左も右も判らなくなっていた つらつら綴る文章の端にそっと 君の名前を書いてみたんだ 愛され方を知らなかった 愛し方も同様だった 教科書には載らない体験 色とりどり二人の体験 いつか僕等混ざり合っちゃって 重なりを生み出すだろう 前も後ろもみんな靄掛かっている 君も僕等もみんな明日を待っている 汗も泪も全部血で出来ている そんな僕等の愛は正しいだろうか 運命論も 形而上的空論 逃げも隠れもできず 翅を伸ばした僕等の命は今 たった一つの愛を求めて歩いた 精神論も 道徳的感情も 勝るとも劣らない歴史と呼ぼうか 旅路を往こうか