予定のない夏 不快指数100の日 風ひとつ吹かない窓辺で 茹だっていた 川の瀬に立って 涼しげな情景 ひとりの女の子 不意に目が合って 撃ち抜かれた俺 笑顔がまぶしくて 対岸の君をさす 日差しが強いな 川べりの街 ハレーション起こしそうな光が 波間に踊ってる 祭りのざわめき 最高気温40℃ あの娘のおめかしした姿を 探していた 夏の虫が腕 赤いキスをして チュウ告をしているよ 飛んで火に入って 目に浮かぶ掌底 身の程は知っている 短冊を書き飾る 仕草がズルいな 結い上げた髪 夕刻を告げる鐘の音 おててつないで君と 帰りましょう 小麦色した肌がもう たまらないんだ 一夏の君 恋をしている 季節外れの青い春の風 まいったな