(白い三日月はね 何かが起こる予兆なのよ) あなたの周りだけいつでも 雨が降らないの それはほら事前に 私が知らせているからで 親切心なんて起こしたら 仕事になりません 途切れ途切れの おねだりの言葉 もっともっと聞かせて 冴えて きらびやか しずくを弾いて詩になる 夜行性はよくないな 心にも体にも やめて 聞きたくない お礼なんて 吐きたくなる 私がやった あなたが決めた 二人は戻れないでしょ? 黒い子猫がそう 終わりを告げる天使なんて 言い始めたのは誰かしら (こんなに可哀いのに) さっきのもいわゆる 一時的な気の迷いで 乙女心なんて覚ましたら 仕事になりません 結局みんな同じ終わり方 あなたの所為なんかじゃないわ せっかく扉閉ざしてやるのに だけど それも 嬉しい これは雨だとか 形容されている美である それならもっと淋しい だからこれは花火なの 本が汚れてく 黒い染みが物語るよう 私は決めた あなたがいくら泣いても ここでお別れ 電話が鳴った また始まる 明日には きれいなページに