なかよし ミズゴロウと ペリッパー ペリッパーの 大きな口に ミズゴロウが 入って 高く 遠く 今日も そらをとぶ 「重くないの?」「重くないよ」 「こわくないの?」 「こわくないよ」 きみと 一緒なら どこまでも 行けると 信じてた なかよし ミズゴロウと ペリッパー ミズゴロウ もうすぐ しんかする 嬉しい はずなのに ミズゴロウ なんだか 不安そう 「どうしよう もう 入れなくなったら」 「そのときは もう おしまいだね」 ふたりは はじめて ケンカした またねが 言えなかった 次の日 ミズゴロウと ペリッパー ミズゴロウ しんかを やめにした また飛べる はずなのに ペリッパー なんだか 悲しそう 「きみは しんかして いいんだよ ぼくのために ごめんね もしも 一緒に 飛べなくなっても ともだち なのは 変わらない」 それを聞いて 笑った ミズゴロウ 「きみのせいじゃ ないんだよ 自分で 選んだんだ ミズゴロウで ぼくは いたいんだ しんかして 強く なれるより きみと いつまでも 飛んでいたい きみと 空で 遊ぶことが 宝物だったから」 泣き笑い ミズゴロウと ペリッパー ペリッパーの 大きな口に ミズゴロウが 入って 高く 遠く 今日も 明日も きみと きみとそらをとぶ