君を好きなことがバレたので 僕は遠くへ行こうと思う 君はきっと気にしちゃいないが 僕にとっては大問題だ 君を好きなことがバレたので 僕は遠くへ行こうと思う 絶対に知られちゃいけないことも この世界にはあるのさ 僕のいない朝に目覚めて 僕のいない昼を過ごして 僕のいない夕を眺めて 僕のいない夜に眠ってくれ 僕のいらない朝を知って 僕のいらない昼に慣れて 僕のいらない夕を楽しみ 僕のいらない夜に気付け 好きだよって言葉を 使わないで好きだと伝える その形が僕にとっては 君の前から消えることだった 好きだよって言葉を 使わないで好きだと伝える 月が綺麗だなんて言えないさ そんなことを言えばきっと 君は僕がいなくなっても 月を見るたび僕を思い出す 君を好きなことがバレたので 僕は遠くへ行こうと思う 君が僕をどう思っていようが 正直そこは関係ない 君を好きなことがバレたので 僕は遠くへ行こうと思う 最後に言いたいことなんてない そんなの、あってはならない 僕のいた朝を思い出さず 僕のいた昼を溶かして 僕のいた夕を放り出して 僕のいた夜を忘れてくれ 僕の要る朝を捨て 僕の要る昼をなくして 僕の要る夕を閉じ込めて 僕の要る夜を消してしまえ 好きだよって言葉を 使わないで好きだと伝える その瞬間が僕らにとって 最悪の形で訪れただけさ 好きだよって言葉を 使わないで好きだと伝える 死んでもいいなんて言えないさ そんなことを言えばきっと 君は僕の墓を暴いて 骨を抱え二度と立てないだろう 好きだよって言葉を 使わないで好きだと伝える そんなの簡単だろ? 一言も許されない僕に比べたら ああ なんて綺麗な日々だったろう ああ なんて楽しい毎日だったろう ああ 何度君に伝えたいと思ったか 情けないほど僕は君に夢中だ ああ なんて優しい言葉で話すんだ ああ なんて温かい顔で笑うんだ ああ 最悪だ 君を好きなことがバレた だから僕は遠くへ行こうと思う