掛け違ったボタンのように そっと正した勘違い 滴って染み込んだ 水槽みたいに凪いだ海岸 ずっと僕は待ち続けた あの潮騒 騒ぎ立つ気持ち なんでもない なんでもない歌で 僕はまた 僕はまた 泣いていた まだまだまだ 歌っていたいって思うよ 書ききれない 描ききれない詩に 僕はまた 僕はまた悩んでいた まだまだまだ 伝えていたいって思うよ 歌っていたいって思うよ 捨ててしまった写真のように 忘れたことも忘れていくだろう 噛み飽きたガムを 立ち止まって吐き出した 水面、際を燃やした光線 焦げ付いていく秋の空を 翔ける渡り鳥 動き出す時間 色褪せた 色褪せた風も 今はただ今はただ 休んでいた まだまだまだ 越えていける海の向こう 咲ききれない 咲ききれれない花も 今はただ今はただ 夢見ていた まだまだまだ 美しさを信じている 呼吸を深く続けている なんでもない なんでもない歌で 僕はまた 僕はまた 泣いていた まだまだまだ 歌っていたいって思うよ 書ききれない 描ききれない詩に 僕はまた 僕はまた悩んでいた まだまだまだ 伝えていたいって思うよ 歌っていたいって思うよ