"目に見えるの それって何だい それって何て言うの 綺麗な模様だね 弾け飛びそうな朱色で ステップを踏んでいたんだ ステップを" 生ぬるい息を吐いて ガラスを白く染めてた 花冷えした心が 卑屈に蝕まれないように 耐えてた 耐えてたんだ 溢れ出た愛嬌は か細い輪郭を奪って 撫でていた汗ばむ肌を 立ち上がれなくたって 気にしなくていいんだって 証明したい 虚勢が筆を執って 探していた 無辺の地で 張り裂けた カバンを捨て 君が描いていた拙い似顔絵が 柔らかな線で 縁取って 包み込んでいくだろう 太陽が指をかけていた 散弾銃が音を立てて 何もかも 何もかも 撃ち抜いてしまう 朧げな瞳は色を失って 海底を夢見ているよ 放物線をなぞる君の目尻から種が 落ちて 熱を帯びた果実を生らし 鮮やかな色沢を放ち 燦燦と日々を照らして 色を付けていたんだね