例年並みだった日々はここ二、三日 半袖の季節 生温い風 あの日聴いてた昔のバンドと 屋上の空に似た青さを 明日を待てずにいた少年は 夏を待たずに走り去った 捨てられなかった恥や外聞は 引き出しの中にしまっておくから 八月の空 会いたくなった 奇跡なんかより確かな僕等の日々 『あたりまえ』には 程遠くても ほんのちょっとの幸せが 続きます様に 対照的だった今の暮らしの中で 不意に過ったのは昔の事 あの頃住んでた街の灯りと 少年のようなあの青さを 夏を残した 線香花火 このままでいたいなんて 言えなかった 『またね』じゃなくても また会える様な そんなちょっとの特別が 続きます様に 朝焼けに染まる街は どこへ隠れたって 一人にはなれなくて 差し込む光オレンジの向こう 側までは時間がない 八月の空 会いたくなった 奇跡なんかより確かな僕等の日々 『あたりまえ』には 程遠くても ほんのちょっとの幸せが 続きます様に