力無く解けた掌に 重なる影 今のぼくを表すかのような 道化じみて 溢れ出る想いに 胸の奥が痛み出すよ 明ける日、 かけられる言葉 「さようなら、またね…」 転んだまま、 起き上がれない。 前が霞んでく、 不思議… 降り出した雨に紛れ 流れてく嗚咽みたい きっと誰かが笑ってるよ… ううん、 誰にも見えてないよ。 微かな温もり 怖いままでいたくない 何者かもわからない 怖いよまだ聞こえない 君は此処に、いない? 叫びは今、宙を舞って 誰にも届かないのなら この両手は空を切るよ 君を抱きしめられない バカみたいに 泣きたいのに 涙が出てこないの 君を想う、 夢になんて、 行き場失くした今夜、 十六夜 あの日あの時あの場所、 薄く下弦の月 失くしてしまうなら いっそ此処で夢現に 願うことは罰と罪を 背負うことになれど 生きる意味を 見出すことより幾らかまし 眠ったまま、 起きなくていい。 香るはずない残り香 静けさにまだ馴染めない 壊れてく時計みたい きっと今なら笑ってるの? …ううん、 そんなのわからないよ。 耳障りノイズ 怖いままでいたくない 何者かもわからない たった一つの想いだけ 此処に君は、いない… 痛みなんて、 なんでもない 忘れることに比べれば 喉は千切れ、 苦しんでも 呼び続けると決めてる 其れが今を 恨んだぼくの 誇れる想いのそのまま 君を想う、君に想う、 君を想ど、 十六夜 叫びは今、宙を舞って 誰にも届かないとして この両手は必要ない 君を抱きしめられない バカでいいよ、 ただ好きだよ 溢れる涙に濡れて 君を想う、夢に見てる、 ひとり歩き続ける、 春夏秋冬