時計仕掛けの物語たち 登場人物の目はどこか 寂しげでもあり 誇らしくもある 「…電池は どれくらいもつ?」 そこら中で鳴る 擬音はどこか 懐かしさと怖さが交わる カタカタごとん コトコトぱきん 「大丈夫まだ動ける」 濡れてること自体 わからずに拭き続ける頬 「君がやって来る その前からそうだよ…」 きっと役割があるはずだと 思い込むことの意味は 誰にも理解なんて されなくていい いつかその時まで… 哀し愛し 咲いて散るモノ 声がどこに届かなくても 枯れて此処で 朽ちていくまで ほろり 零れ落ちていくぼく 彼方空が泣いてる色 赤と黒がキスする時間 夢が魅せる淡い期待に 焦がれ尽きる 泡沫現咲け 時計はいつか狂い出す日が 来ることを知って沈黙する 「ごめんねみんな、 あとすこしだけ」 規則性が崩れてく ナニカガヘンダ…軋む全身 其処彼処に不協和音たち 気づいたとして 何かが変わる? 心も錆びつく不安 濡れてる? これは何? わからずに拭き続ける頬 「君の表情が複雑だな、 どうした…?」 きっと役割があるはずだと 思い込むことの意味は 誰にも理解なんて されなくていい ぼくが壊れるまで… 愛し哀し 咲き誇れイマ 声はもう出てくれないけど 錆びて此処で 朽ちていくまで ぽろり 零れ落ちていくぼく 彼方空が泣いてる色 黒と星がキスする奇跡 夢が魅せる淡い期待に 焦がれ尽きる 泡沫現哭け 静けさのせい 張り詰める音 動くモノは何もないこと ぼくが此処に 居た意味、証 残っている はずなんでしょう。 なぜ立ち尽くしてるの君は あぁもしかして 泣いているの? 大丈夫だよこっちにおいで 泣かなくていいよ でももう 君のこと 抱きしめることは 出来そうにないよ 動かない どうやっても意識が きっとこのぼくの 役割とは、 なんだったのか今こそ わかる気がするよ それは君の心、 少し温めてあげれる ことだけだとして それだけ、それでいい。 哀し愛し 咲いて散るモノ 声がどこに届かなくても 枯れて此処で 朽ちていくけど ほろり 零れ落ちていくぼく 彼方空が泣いてる色 君とぼくがキスする時間 夢が魅せる淡い期待に 焦がれ尽きる 泡沫現咲け