星のささやきも 聞こえやしない 月の照らす道で 迷子になって 何がそんなにも お前を変えたの 動かぬ瞳を閉じるよ まるでひとりきり 広い宇宙に 叫ぶ声は 闇に 吸い込まれてく 閉ざした心が 街をさまようよ もう帰っておいでよ 人混みの中に 小さな背中が 見えなくなってゆく どんなに呼んでも届かない いつまで待っても帰らない お月様も 待ちぼうけ ふいに立ち止まる 何が聞こえた それは音を立てて 開いた花よ 踏まれて倒れた 枯れたはずだった 夢のように今咲いてる おいで もう一度 手の鳴るほうへ 真夜中だっていいよ 遊びにゆこう 馬鹿だなお前は 子供のまんまさ もう泣くのはおよしよ 暗がりの中で やっと見付けた こぼれそうに咲いた花 どんなに夜が長くとも 平気さ てんで構うものか お月様が 着いてくる