消えてゆく夏の雲に ぶら下がった僕の影 忘れものは遠い空 どこまでも流れていた 追いかけて追いかけて 小さなその命すら 永遠に輝いて 無限の旅に誘うよ 手放せば消えてしまうから 閉じ込めて眺めていたのに 名前を呼ベばいつかは また会えると思っていた あの遠い夏の輝きに 重なり合った記憶の隅に吸い込まれ そこにはもう僕らいなかったんだ 海風混ざるあの街 どこまでも歩いた道 裸足のままで 駆け出して 砂粒に世界を見て 近づいては離れてゆく眩しい光に 触れて 冷たくて驚いた 足跡を辿っていた 閉じ込めた景色に映った 少しずつ近づく光に 潜ろうと息を吸い込んだ 飛び出した景色に映った 照らされた心を見つけた 輝きはここにあったのに 泳いでゆけば いつかは 辿り着くと思っていた あの遠い夏の輝きは 重なり合った記憶の波に飲み込まれ ここにはもう僕らいなかったんだ 泳いでゆけば…