洗濯の匂いに雀達は踊る じめついた季節が終わりを告げる 梅雨明けの広場はまだ長靴の朝 雨水の淀みにもう1つの世界 ぬかるみよけながら くすんだ鞠を蹴る 水を跳ねればそいつは袋叩き 濡れた玉を拾いそこに写るのは ぼやけて形を捨てた生き様 鈍くて鋭い私たち 波風にゆらぐ僕らの価値 霧の中でさまようお前を見て 水溜りの俺が笑ってる 朝露で潤う校庭のざわめき 洗いたての芝生が輝く 目を逸らしたいことも 逃がしはしない 地上の鏡は全て知ってる 鈍くて鋭い私たち 波風にゆらぐ僕らの価値 霧の中でさまようお前を見て 水溜まりの俺が笑ってる 避けて通れないこの世の理 雨水の淀みにもう1つの世界