眠れずに朝を探して渋谷 駅の波を逆らい行く 天国へ上るかのようにビルの上階を 目指す 薄ら息を切らし乗り込んだ 発車ベルを待つ人達は 同じような顔で 同じような息で 同じ国へと向かう 一列目 窓に凭れるあたしの左の肩 男の鈍い夢が爆ぜる 今何処 進んでる 知りたいまま 知れないまま 胸の奥が騒がしくて眠れなくて 今 夜明けの色を見た 報われずに言葉は滲んだ あの鉛は七度に溶かした 誰のせいでもないことの方が多いと 解り出している ガードレールの向こうが海かも 陸かも分からないのに 街の灯りを求めている 何時辿り着くのか 誰かが待つ次の空へ星は帰って行く 東名をバスは走る トランクルームに夢ばかりを詰め 込んで進んで行く 飛び出たら二度と戻れぬ出口を 始める前の爪の形を忘れずにいる 今確かに進んでるか 知りたいまま 知れないまま 胸の奥が騒がしくて眠れなくて 今 夜明けの色を見る 夜明けの色を見た 東名をバスは走る トランクルームに夢ばかりを詰め 込んで進んで行く 夢ばかりを詰め込んで進んで行く