くだらない言葉を 飾らないで伝えたいだけ 振り返ったら笑ってたあなたへ 桜を見下ろす窓辺に 花びら一片 宙を舞ったって 初風に嘘を吐いた 電池の切れた目覚まし 気付かないふりし続けていた いつになく遅いだけ ただ くだらない言葉を 飾らないで伝えたいだけ 振り返っても きっとあなたはいない なら 眠れない白夜の太陽を誰か沈めて もう この目を閉じればいいかな 冬になって 春になって 夏になって 秋になった 針は止めたまま だって待ってなんて言わないよ だって待ってなんて言えないからね もう声の出し方も忘れた 情けない言葉を 隠さないで伝えたいだけ 追いかけても きっとあなたはいない なら 眠れない極夜の月灯を誰か消して もう 心も閉ざせばいいだろう 全部無機質な味覚も 歪みきった聴覚も モザイクだらけの視覚も 全部あなたのせいだ もっとずっと 一緒だって 手を握って いって置いてかないで 約束でしょ くだらない言葉を 飾らないで伝えたいだけ 振り返っても きっとあなたはいない から 狂い咲く桜の 最期の一枚を見送るまで 情けない言葉を 隠さないで伝えたいだけ 追いかけても きっとあなたはいない から 止まったままの針を 窓辺に置いて僕は行くよ "さよなら"その 一言と倶に