君のセンスに任せるから なんか適当な曲でもかけて 出会い別れ繰り返す僕ら さながらメリーゴーランドみたい 波寄せるような会話 遮って呟く君が 「ちいさな旅をしてるみたい」 「ちいさな旅をしてるみたいだね」 無数のランプ浮かぶ指差し 「どこからくる光?」 フロントガラス切り取った 夕暮れ・夕暮れ・夕暮れ 暮れる湾岸線 00:00:00 街灯の光 無意識に小さくなる話し声 それはまるで いつかの映画館、 あの爆音のささやき 僕らの輪郭も何十年後なくなって 車窓から眺めた知らない街の 一生歩くことのない道を想うように ふと、そっと、でも確かに 人を想えるということ むきだしの愛、明滅する灯台にて 暗い海岸線 あげるBGM 天使も悪魔も眠るような夜 揺れる地平線 言うべき言葉気付かないふりをして 全部ちゃんと覚えているから 夜は全ての命が一斉に息づくようで 本当はちょっと怖かったりするよ 会話とか仕草とか僕だけがふと これからも思い出したりして君は こんな夜も忘れて うまくやっていく気がするんだ 「君ってなんかツイてるから」 「なにそれ」 磯の香りが僕らを包みこむ 急ぐ足跡を波が消してゆく