Track by明日の叙景
いつか図鑑で見た宇宙の果ては 決してたどり着けないはずなのに 別の本に載っていた僕と似ていた そこにたどり着いたとき ぼくは僕の殻を破るだろう 大きな蛇が すべてを飲み込もうとして 自らの尾を噛むように 膝を抱えて隠す口元 昼も夜も忘れたまなざし 尽きる 何も映さない瞳 どこにも行けない足 凪いでゆく胸中 流れる血潮がくすぐる わずらわしい本能 小さな目に光を宿していた頃 夜空が怖くて たしかに僕は泣いたんだ 永久さえ始まれば終わる 巡る人の世にはどうか 次は生まないで