いつからか電気は消えていた 君の言葉をなくして 探したいのに 闇の中でオレの声はいつも かき消されてしまうんだ 張り上げても ほとんどの行為が まるで見当違いだった ここへ来た時には 何もかも理解した 水が足りない砂漠 何処へも行けない遺跡 それがこの街の全て 男が一人目の前を通り過ぎた 生身の身体を持ったまま 来れるはずがないのに オレはとっさにそいつをつけていっ た 先のことは分からないが もう戻れないだろう 動かない車はオレが直してやった オレはもともと、そう エンジニアだった 眠ろう ほんの少しでも 風がうなる後部座席は あの街のように冷たい 夢を見なくなってからどれくらい経 つ? 子供のように怯えるのは もうやめるんだ