踏み外した白線に もう戻れやしないから 緩やかに落ちていく 薄まる味にすら気付けない 皺のない袖に春を通せば 散らかった去年を綺麗に畳もう 生温く吹く夏風が 汗ばんだ君の頬に触れた 繰り返す季節を重ねて 変わりゆく思考と関系 織りなした糸のおかげで 痛みの理由を知った 巡ってゆく四季と同じように 僕らは咲いて散りゆく 紡いだ想いが途切れないように 次に渡してゆこう 後を引いた残暑は 名残惜しくも移ろいで 得意げに赤蜻蛉が夕空を駆けた 忘すれかけた三月の温度 奥の方にしまってたコート 枯れた街に七色が灯る 行く年に想いを馳せて 僕らは次の夢に向かう 繰り返す季節を重ねて 変わりゆく思考と関系 織りなした糸のおかげで 痛みの理由を知った 巡ってゆく四季と同じように 僕らは咲いて散りゆく 紡いだ想いが途切れないように 次に渡してゆこう