宛てのない譜

歌詞

最初は君のことが嫌いだった 嫌味言って 偉そうにしていたから いつのまにか僕は君を受け入れて 同じ空気吸って 笑っていたんだ 泣いていたんだ 怒っていたんだ… 言葉選びが苦手な君は 無意識に人を傷つけて 何枚も壁を作り 己を守っていたのか? 風と共に哀しみの便り届いた 嘘みたいな報せに言葉もなくただ 空は澄み渡る茜色のはずなのに 心は鈍色に染められて 乱れる呼吸に気づいた 「お前の歌は 元気になれる」 君がくれた最後の言葉 明るく振る舞う 偽りの笑顔に 僕は気づけなくて… 抱えていた大きな荷物を置いて 好きな服を着て 笑っていますか? 君がいなくなった世界では今日も 笑えず泣く人がいる 俺もその一人で 悲しみこらえて 宛てもなく ただただ 歌っている 嵐のように感情が吹き荒れて 涙で滲む空へ叫ぶ “逢いたい”と 君への想いをこのメロディにのせ 宛てのない譜を 風よ 運んでゆけ “さよなら、またね、 ありがとう、バイバイ” いつも言い合ってた 言葉たちがこんなに 君を忘れることは ないから いつか僕がそっちの世界へ逝ったら それからの話を聞かせて...