限られた青春の日々を 駆け抜けたと言える速さで 進んで来れたかな 美しい誰かの写真に見惚れるだけ 絶縁体の砕ける音 腹空かすか真四角の目 パシャリと音を立てるのは 赤く腫れた頬 昨日がすぐに褪せた 帰れない日がまた一つ あとはそれを喜ぶだけ 記憶がすぐ濁った 形に頼ってまた一つ あとはそれを飾るだけ 飼いきれぬ瞬間の機微を 抜き取れたと言える速さで 包んで来れたかな 素晴らしい彼らの純真に 見惚れるだけ さよならは言おうよ 格好はつけないで さよならは言おうよ 見違えた君の背中に さよならを言いたいだけ 腫れは引いた 昨日がすぐに褪せた 帰れない日がまた一つ あとはそれを喜ぶだけ 記憶がすぐ濁った 形に頼ってまた一つ あとはそれを飾るだけ 強がりはすぐにやめた 帰れない日がまた一つ 僕はそれを悲しむだけ 記憶をすぐ嫌った 君に頼ってまた一つ あとはそれを閉じ込めるだけ