少し大きな学生服も合ってきた頃に 気づけばさよならの季節がきて 春が呼ぶ変わらないはずの風のざわ めき 大きく吐きだした呼吸と暮れていく 街 晴れた日の水たまり弾んで気がつい た 僕の目の前駆け抜けた閃光のような 君は 無重力のようにゆらりゆらりゆらり と 目で追いかけやできないほど眩しく 映ってた 好きだったそれだけそれだけの言葉 なのに 山積みの原稿用紙のように言葉詰ま るんだ 気づかれないように振る舞う下手な 芝居も 君は僕に笑いかけてくれてたね 私はいつでも待っているから もしもその言葉が今もなお あなたの中にあるなら 冷たい夜今すぐに伝えたらどうかな そんなわけないかって言い聞かせて た 窓辺にうつるあの頃よりも 少しだけ大きくなった自分 だけど何も変わらない一人またつぶ やくだけ 忘れたその時何かがまた始まって どうしても月日は消えてしまうから さ ひらひら桜が散って行くそれと同じ ように 君のもとへ届きはしないのかな 好きだったそれだけそれだけの言葉 なのに 山積みの原稿用紙のように言葉詰ま るんだ 出会えてよかった素直にそう思えな いから またいつも思い返すだけ 春風呼ぶ君の姿を