AWA

零落

188
6
  • 2024.01.11
  • 4:29
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歌詞

もうじきに蝉が死んで 元通りになるんだろうから 都合よく優しい思い出で この夜を明かそう ぬるくなった発泡酒 人生も同じなんだろうから 覚めるぐらいなら 叶わない方が いくらかいいみたい ああ 君の声 もう少し鮮明に 覚えてるつもり だったんだけどな 聡明に生きたって 最後は同じなんだろうから 自分が他人みたいに ヘラヘラ笑って生きよう どうせ天国なんて あったって行けないんだろうから 「お迎えが来たみたい」 最後はそんな嘘でもいい 人間ってなんだ 人間ってなんだ 自分でくしゃくしゃにした 思い出がないと生きられない 人間ってなんだ 人間ってなんだ 化けの皮は一枚 剥がれたら どこにもいられない いま、ふっと 夏風が凪いで 窓に覗いた陽炎に 君の影 ねえ行かないで まだ行かないで 夏が終わっていく 君はずるいね 季節になって ぼくを救っていく 夜と仲が悪いのは ずっと変わんないんだろうから 瞼の裏ぐらい 幼稚な夢を見て眠ろう 怖いよ 怖いよ 漠然と来る未来が怖いよ もっとお金があれば あるいはもっと才能があれば ああ 思い出す 明くる日の幻燈を 少しずつ遠くなって また遠くなって うん、わかるよ いつかは全部なくなって しまうこと 人間ってなんだ 人間ってなんだ 頭ではわかっている はずなのに 上手く生きられない 人間ってなんだ 人間ってなんだ 一円にもならない 思い出がないと生きられない ふっと、 夏風が凪いで いま、ふっと 夏風が凪いで 大丈夫って頬を撫でる 君の声 ねえ行かないで もう行かないで 夏が終わっていく 君の声がうるさい雑踏に 置き換わっていく ふっと、夏風が凪いで ぬるくなった発泡酒 まだ夏が一口残ってた 今日はそのままにして ただ電気を消して眠ろう 瞼の裏には 君がいた まだそこにいた 「ありがとう、出会えてよかった」 最後はそんな歌詞でもいい

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