指先まで音が沁みた帰り道 余韻と酔いに身を任せれば 夜の空はシアタールーム 思い出すには 最高のシチュエーション 写真よりも 季節の匂いよりも 変わっていく街並みよりも 色鮮やかに タイムスリップさせるのは いつだって音楽だった ありふれたラブソングで あの子を好きな僕に戻るように あの歌のイントロで こんな帰り道を思い出す また十年の時間が経って 全て変わってしまったとしても あの歌を口ずさむだろう 愛しいこの夜を思い出して 何十年と時間が経って 全て忘れてしまったとしても きっと涙は流れるだろう 愛しいこの日々を思い出して