移ろいだ 景色 眺め 過ぎてゆく 隨に 馳せた想いも忘れ 羽根を失くした 斑鳩 空木の中で 夢だけを見ていた 私は 耐える事も ただ笑う事も 其れは其れは まるで奇麗な 蝶の様に咲く花でした 憂い 暮れゆく 日々の側では 何よりも奇麗でした 花びらひとつ 花びらひとつ 落ちゆく様 また愉しむ私が 花びらひとつ 千切ってみても 止まった時は戻らない 移ろいだ 景色 眺め 過ぎてゆく 隨に 馳せた想いも忘れ 羽根を失くした 斑鳩 空木の中で 夢だけを見ていた 私は 耐える事も ただ笑う事も 其れは其れは まるで天女に 恋焦がれた日々でした 笑い 呆れた ただの雲雀が 何よりも奇怪でした 我先に飛び立つ斑鳩が 何よりも嫌いでした 生まれ変わりを信じる位に 何よりも無邪気でした 虚ろいだ 景色 夢の果てに在る 偽り 進む事のない時に 惑わされた私 空木の中で 夢を見て 泣いて 喚いて 消える事も また失う事も 移ろいだ 景色 眺め 過ぎてゆく 隨に 馳せた想いも忘れ 羽根を失くした 斑鳩 空木の中で 夢だけを見ていた 私は 耐える事も ただ笑う事も