“優しさ“という都合のいい言葉で 不甲斐ない僕を肯定する 出せない本音に意味はない 勝手な憶測で 諦めがついてしまうから 幸せのてっぺんは見えなくて 知らぬ間に通り過ぎた観覧車の頂上 誰かにひっそりと守られてて 何故「何もない」 と思い込むのでしょう 通い慣れた通学路 夕陽が落ちる階段 存在しないはずの君と 歩く無個性な風景 紡いだ僕らの言葉は 誰に届く? 誰のためになるというの? 自分のことさえ救えない無力な 僕らがまだ しがみついたままの心で どこに行ける? どんな未来があるの? 終わりにすると決めたのに 何故この夕陽はこんなに 美しいんだろう “期待しない“なんて嘯いて 揺らぎそうな自分を律する 吐き出した言葉は戻らない いっそ出逢わなければ良かったのに 点滅する赤いライト 踏切が落ちる線路 巡り合うはずのない君と 矛盾だらけの物語の 終焉に向かって 捨てた筈の愛情も夢も まだここにある 確かに息をしてる あれが走馬灯じゃないなら これ以上何が正解なの? 紡いだ僕らの言葉は 誰に届く? 誰のためになるというの? 呪いのような思い出がまだ 僕らにしがみついている 失ったままの心で 何ができる? 何の希望があるというの? 終わりにすると決めたのに 何故この月はこんなに 美しいんだろう