狡い人

歌詞

丁寧な手付きで擦った どちらかと言うと欺く様に 「イヤだ」は2回まで受け入れるよ そのあとは知らないわ 「本能だとしたら、 それは本望の他ない」 「おやすみ」なんかより 「おはよう」を聞かせて 満たされるのも不安だけど 「大嫌いだった 君の曖昧な態度 今に比べれば、それで良かった。 嫌でも瞳に映る君は良いよね、 君しか知らない所があるんだ」 「間違いじゃない」と蓋をすれば 割と苦労も出来たのに 「好きだよ」 もうとっくに羊頭狗肉、 わかってるけどね。 どちらかが 傷付くように出来ているみたいで 損した様に思える。 「ずっとこんな日が続けば」 なんて、 別に思っても無かったけど、 せめていつまでも一緒に 不幸でいて欲しかった 飼い慣らすなんて単純な案なら 態々噛み付かないし。 「今なにしてるの？」 の一言で大体わかるよ。 「会いたい-寂しい」 まさに同義語かもね 悪夢を共に見て、不幸も分け合って 壊れてもみたけど意味ないし 「横じゃなくて良い、 不安定で良い」 なんてそう思う？ 「君にしか合わせない態度も 照明の明るさも 全部染み付いてるよ “忘れないで” なんて君っぽい台詞 本当に馬鹿みたい。 大嫌いだった 君の曖昧な態度 無視すれば終わる？ 傷つかずに？ 君の瞳に私はまだ映っている？ 気になってしまって、 本当狡い人だよね」 溜め息と煙草交じる中央線喫煙所 雨が降っているので私一人 新しく空けたピアスの痛みでは 何一つ拭えなかった 「惨めでもいい、 明日が怖いだけだから」 十分過ぎる台詞に、 ただその相槌だけを望んだ 今なにしてるの？