無意識な卑下した眼、 交いたいのは心身 嘘吐きに真面目ぶった「他人」 は今日も過ぎ去る 二つ指それだけで稚拙な人生を 削った 嘘吐きは私だった、 鳴き真似は評判だ 瞳を閉じても頭の中も埋め尽くすは 貴方だけなのに 無慙にも今宵は、 この心はまだ蕾です 哀愁な、小春日和 無くした金雀枝色した純情 雨に色が霞んだ日から もう戻れなくなって 水仙に自分を喩え 少しでも意味と理由を備えたの 生きる宛などない私から 全て奪って行って 雨似合う今日の町、 哀しみが唄っています 「しとしと」 と自由様、千鳥格子手を伸ばす 美しくも咲けぬまま草臥れた花托を 落とし 鳴き声が響く晩、無感情な瞳の天上 瞳を閉じても頭の中も埋め尽くすは 貴方だけなのに 無慙にも今宵は、 この心はまだ咲かない 哀愁な、小春日和 無くした私色の感情 哀しみに色があるとしたら 藍なのね 水仙に自分を騙り 「永遠」など無いことを知った だから生きる宛など無い私から 全て奪って行って 恋時雨変わらぬ日々 愁にも慣れました 肌を染めた熱の理由も 藍も名に騙ります