「虚飾に集る蝶、僕は蜜かな」 蛍光灯に群がる虫の話 怠惰の中で抱いた女は 「城に住みたい」と話していた 孤独事舐め取って 冷める度燃やしてよ 芥な僕毎愛してくれ まだ敬語の君を舌で開いた 愛なんて、と棄却 煩い「舌禍」 「この空はもう何回目だろうか。」 慣れた蝉、慣れた鬱、慣れた悦 「僕は猫」そう逃げ台詞 もう何度も褒められた睫毛なんだ。 本性も脱がせて 僕の舌で踊ってよ 絶えない歌をもっと聞かせてくれ 二枚舌の僕を舌で誘った 情なんてと、魅惑 煩い「舌禍」 跨り善がる糸織脚唆り 城の中、愛囁き 赦さなくて良い、寧ろ 荒い呼吸で罵ってくれ 涎さえ飲み干して 小敏い瞳で睨んでよ 刺激の無い日々を壊してくれ 灯さえ消えれば虫も去っていく 吸い尽くした蜜の花は枯れていた 救いの無い日々を舌で溶かした 僕なんてと、自虐 煩い「舌禍」 「壊してくれ」