ふたり 息を呑んだ結末が あのときの映画みたい 小さな頃から 上手に苦しめない自分を 思い知らされて泣いた 絶望も 後悔も知らないその笑顔が 疎ましくて 蔑んだりもして 虚しいが残った いつかの言葉が未だ胸に影を落とす 眩しいよ 愛とか 夢とか 希望が ひとつもないからいまがある それでも息をしていたい 僕ら 斜に構えて 嘘吐いて 弱さだって映画になるんだよ こんなクソみたいな物語を 君に観てほしいと思う どう思う 大人になっても 上手に喜べないままだね 思い知らされて泣いた 親切は博愛で自分の ものじゃなくて 受け止められない 最低な不満だ 正しく生きられたら なんて馬鹿みたい 知らねえよ 本音も 美しさも全部 信じられないから知らない それでも愛を歌いたい 僕ら 斜に構えた 嘘吐いた 弱さだって映画にしたいのさ こんな自分勝手をやめられない しあわせを描いてみたい 今日も今日の全部を諦めて 死にたいだなんて思うこと それでもいいよと言ってほしいこと そんな中途半端な優しさで 僕を救ってほしいこと 君の寝顔 過去の僕が言うんだ 粋がって 弱さなんて映画になるかよ そんなクソみたいな強がりを いまも愛おしいと思う 僕ら 斜に構えて 嘘吐いて 弱さだって映画になるんだよ こんなクソみたいな物語を 君に観てほしいと思う ふたり 息を呑んだ結末が あのときの映画みたい ラスト十五秒の寂しさに 僕たちは恋をする