午前三時 冷たい風が濡れた頬を撫でる 高層ビルの隙間に覗く 月に恋をしたんだ 恥じらって含羞んで交わした愛言葉 憂いを帯びたあのジョークも 夜の街に溶けていく 喧騒に揺らいだ世界と閑静に乱す エモーション 混沌を選んだ未来は清々と息を 吸い込んだ 「いつまでも側にいたいな」 その言葉だけが胸に響く 精巧なロボットさえも 抗えはしないディストーション 遠回り探して歩いた 体温を奪う深い溜め息 切なさに飲まれる前に 全部全部捨てて夢のその先へ 午前三時 子供の消えた十字路を往く 赤青黄色のネオンを 頼りにあなたの下へ 駆け下りたあの空に舞う 妖精のように 光を纏い 輝けたならそれだけでいいはずなの に 銃弾が壊した笑顔と生み出した 黒い感情は 摩天楼最上の異界でいつだって街を 見下ろしている どうしようもないな こんな僕だから 同調優越の意味を履き違え 大人になる 廃材で作った命を踏み台に生きる 都市国家 敗北を飾って語った 震え交じりの声を押さえて 見たくないものは捨ててしまうんだ そうやって命を繋いだ僕たちも 同類さ 息を潜めて 退廃的なイメージで理想を失うなら 空が泣いている 黒に染まる この夢は この恋は 僕を置いて飛び立つの? 喧騒に揺らいだ世界と閑静に乱す エモーション 混沌を選んだ未来は清々と息を 吸い込んだ 「いつまでも側にいたいな」 その言葉だけが胸に響く 精巧なロボットさえも 抗えはしないディストーション 遠回り探して歩いた 体温を奪う深い溜め息 切なさに飲まれる前に 全部全部捨てて夢のその先へ