忘れないように忘れないように 匂いも温度も表情も ずっと持ってた、 本当はこの手でぎゅっと あの日の僕ら、 まだ息をしている 線路脇で聞こえた 流行りのラブソング まるで嘘みたいに 真っ直ぐで嫌になる 今日も誰かはそうして 愛を手渡してるのに 傍観してる自分が 一番嫌になったんだ 足りないものが何なのか ずっと探していたけど 満たされないんじゃなくて あふれていたのだろう 取りこぼした何かを君に見たのさ 色褪せぬように色褪せぬように 季節も景色も記憶も 抱きしめ続けた腕の中が空っぽでも 君は笑ってくれるかな 知らない誰かの言葉じゃなくて 私を信じてみてよと 馬鹿げた未来を 馬鹿みたいに追いかけてた あの日の僕ら、今何をしている? いつもは見とれるはずの 光り輝いた月が 今日はなんだか全てを 見透かしている気がして 目を逸らしてしまった また逃げ道探してた 自分でも気付かぬ間に 同じ景色辿っている それでも瞼の裏に浮かんでくるよ 君との日々 忘れたくないことを 忘れてしまうような 自分にはなりたくない、だから 裸足のままで迎えに行くのさ 青いままの僕らのこと きっとこの姿見たら驚くだろうな それでも僕は君と話がしたいよ 忘れないように忘れないように 全部大切にしたくて 生活の中に埋もれてしまった青さが ここにいるよと叫んでる 形じゃなくて目には見えない それでもなくさないようにと ずっと持ってた、 本当はこの手でぎゅっと それにやっと気付けたんだ あの日の僕ら、まだ息をしている