疎ましいおまえの呼んだ名前に 覚えは無くとも窓の向こう 校庭駆ける子供たち 掻き消す嬌声 軈て月が満ち 知らない誰かの手を取り踊る 踏み外したステップで リズムを取れる筈は無くとも うたう うたう うたう うたう 囁きを覚える獣たちの天国で うたう うたう うたう うたう 乱れた遠吠えに掻き消された嬌声 あたしの名前は知らないままで 意味をくれようともしない 満ちる嘘が咲いた罵声と恋 触れた おまえの名前 名前は知らない 名前は知らない 掻き消される程度の嬌声 名前は知らない 名前は知らない 掻き消される程度の嬌声 疎ましいあたしの呼んだ名前に 意味など無いから空の向こう 靴を失くした大人たち 獣 あたしの中に還りたかったおまえは おまえは