新世界ヤマアラシ

歌詞

蜉蝣は舞う 夜の外れ 抑揚のない言葉 交わし 耽る 暁鴉の夢 黄昏を背に 棘は痛み 背中丸め 隔つ 厭悪の離隔 動脈流る 全身麻酔は疾うに醒め 息を白み 飲み込んだ声 絶望も無く 間違った夜 竦ばった時の中 戯れに問う 切望の果て 酒に溺れ 原罪を背に 闇に被喰れ 惑いの果て 終わる 光を失くし 滲んだクロマの中で これは幻か 何を思い 去り行く姿 語るべくもない 見覚えのある 装いに気を取られ 本当は誰 眉を顰め 腰は重く 下卑た結露の匂い 君は遠い 今更遅い 怒りの奥に呪いの容姿を探せ 何を間違えた 記憶の中 疼く刺傷 嗚呼 君と僕の棘は何故か似ていた 蜉蝣落ちる 夜の終わり 浮き足立つ未明の時 翳る言葉 吃りながら 東雲が目に沁みる 棘は痛み 他者の存在を知る あれは新世界の民