赤い あぁ 赤いわまた 昨日と同じ夢だ 再祚したハイデガー 豪雨が多い隠れ家 躓き進めば たわむ顔 逃避行 忘れた 大切にしてた言葉 どうも思い出せず何故か とうに鎮めた涙が 湧いて溢れて降り落つ 赤い あぁ 赤いわでも 昨日と違う夢だ 上下する電車が とうに沈んだ方舟が 二つ目の顔が あったなら どうだろう 欠けてた 大切にしたかったもの 信じることなど愚かな 諦めにすぎぬ遊戯 そうして全て凍りつけ 素晴らしい この日に あなたに王の冠を 全てあなたのもの あなたの どこかで 夢を閉じる笛が響く 両の手で耳を塞げ ども現実はもうそこに 背後に世界は 消えて これは あなたが万物を統べる 支配の物語さぁ 指先に力を入れて 天を仰いで叫ぶのだ 私が王だと