揺れる水面に映る澄んだ羽根を広ぐ 姿 彼の夜の続きを 見ていた一人の少年がいた 弧を描く様空を泳げば 見えた世界の姿 空を切り裂く翼望んで 胸を焦がしていた 「今もう翔べるよ 星でさえ掴めるよ」 強い風浴びては彼は、落ちた 目まぐるしく廻る世界 終わりを告げる夢、命 少年は筆を取りその姿を 何かに描いていた 落ちていくカゲロウ 星が飾る最期を 消えていく命と夢が交差していく 空を離れる程に進む少年の筆と彩 彩りを増す絵画は 終わりの近さを示していた 虹色の翼を得て 空を切り裂くカゲロウを描いた 夢に溢れる絵画を 少年は嬉しそうに飾っていた