開けっ放した窓のすき間から 風が泳いで 目を覚ます 校舎で騒いでた吹奏楽の音も 気付けば聞こえない また一つ 夏が行く ひらり ひらり ただすり抜ける 僕の声は 置き去りのまま 夢も 恋も すべて残して ちぎれ雲はただ踊る 潤した喉が乾くように 知らぬ間に今日が終わっていく こうやってなんとなく 歳を取ってくだけで 何も変わらない 変われない ひらり ひらり ただすり抜ける 僕の声は 置き去りのまま 夢も 恋も すべて残して 想いは募る 鼓動は逸る 行くあてはないそれでも 日々は続いていく 風が鳴き 木々がうたい 青い空が走り出す 迷いも嘘も切なさも 流れるまま ひらり ひらり ただ舞い上がれ 僕の声は 置き去りのまま 夢も 恋も すべて残して ちぎれ雲よ 風の吹くままに踊れ