空っ風が鼻の奥を摘んで 求め合う 蘇る 春の裏側で あなたの好きなレコードで 落ち合える 踊り明かす 初めにあった下書きも 繕い君に告げるだろう 何もないと それも私だよ 花びらにだっていつも 傘をさし日々を守るだろう 雨に濡れて渇くその時 涙に足らない 言葉に成り切れない 幻 我が侭曝け出したいの 嵩張って邪魔になったから 私の再現のために 引き伸ばした青写真に 嘘はある? 夢で逢えたら 悲しみの時も喜びの時も 見つめ合う それが事実 よすがになった下書きも いずれは誰に知れるだろう 分かち合うと誓うその時 確かに感じたの 合わせ鏡のように 新しい夢想の果ての再会を 重なって 朝になったわ うたた寝から覚めて 今がもう現か虚ろになって いつまでも続くだなんて 朧げに白む窓を開けたの 澄んだ空気が優しかった 普通の生活のひとひらに 何かに成れない 拙い足取りの私たち 嘘を孕み笑いたいの 逆らって 戦って まだ涙に足らない 言葉に成り切れない 其れ故に本当の音は聴こえないの 高鳴ってダマになったから あなたあっての私だった