朝目覚める度 静かに呼吸を 繰り返す姿に胸を撫で下ろした 出会った頃から 月日は流れて 僕よりも遥かに歳を取ったね もうすぐ旅立ってしまうんだろう もっとそばにいたいのに 別れが近いことが受け 止めきれなくて 塞ぎ込んで1人横たわりずっと 奇跡を願っている 一緒にいる時間は 笑顔でいたいけれど 堪えきれず涙流れ出しそっと 君を抱きしめた 報せが届いて家路を急いだ いつもの電車が今日は遅く感じて 俯くことしかできなかった 顔を見られないように 目の前の現実があまりに悲しくて 冷たくなった細い体に触れて涙が 溢れた 高く昇る煙が夜空に溶け出して 旅立つ君が幸せであるように祈りを 捧げた 傷は癒えないけれど明るく振る 舞って 胸を張っていつかまた会えるように 今を生きてゆく 時々は悲しみの波が寄せるけれど 君がくれた優しい思い出はずっと この胸で光ってる