一人目を閉じて 忙しない今日を終えて 忘れていたはずの 記憶が頭に浮かんで 眠れなくなった 素晴らしい日々が 全てを洗い流して 色の無い今日を 鮮やかに染め直して それだけでいいのに 擦り切れた夢 手放せずに 描いてた未来 ただ胸を焦がす 夏が来る その度に 約束を思い出して 聴けなくなった歌も 言えなかった言葉も 頭の中で響いて 遠くなる 潮騒に 優しさが流れ出して まともじゃない世界に 夢のような世界に 思い出を辿るような 旅に出る 「愛してる」なんて囁いた 甘い夕暮れ この先もずっと続くと 訳もなくそう思った 悲しくなるから 魔法をかけて次のシーンへ 辛くてもいいから 優しい夢を見る その指も その髪も 上手く思い出せなくて 二度と届かないから 二度と会わないから 想いを宙に放った そしてまたいつか 淡い眠りのその先で あなたの姿に 手を振る その時には きっと忘れられるように 歩き出して 変わるように その先へと 新しい朝