眩しい白につられ 降り立った夜道 躓きそうになって 滲んだ靴擦れ どことなく歩いて 思い出したフリをした 本当は覚えてた 頭の奥流れた いつか聞いた言葉 街の灯りに霞んだ 東の空から 降り出した冷たい雨に紛れて アスファルトを埋めた 一粒の涙 何気なく触れた頬を 真っ直ぐくれた瞳を 淡く残った匂いを 想った 痛いよ 陽炎に揺れる雲を 白く昇ってく息を 小さな日々の欠片を あなたと見たいよ なんて 言えずに飲み込んだ いつかと同じ夢を 歪ませる頭痛 射し込む陽を薄目に 映して途切れた 続きはどこ 君の意味に なれたらと願う あの日 私が君にそう思っていたように 何気なくついた嘘も 逸らして泳ぐ瞳も 甘く香った匂いも 忘れて居たいよ 陽炎に揺れる雲も 白く昇ってく息も 小さな日々の隣に あなたは居ないよ 何気なく触れた頬を 真っ直ぐくれた瞳を 淡く残った匂いを 想った 痛いよ 目で追ってたその影を 耳元に響く声を 思い焦がれた時間を 全部砕いて放った 空に光って消えた