自分の在り処を示すため 突き刺した誓いを刻む旗 歩き出した僕を見送るように はためいた 照りつける日差しの彼方に 揺らめいた未来の数々 宝物みたいに輝いてみえた 転がる痛みと願いが 積もり作り出す道の上 何度も躓き転びながら この旅路をどこまでも歩いていくよ あの日君と交わした約束が今もまだ この胸の奥でずっと 僕を突き動かしている 例え旅路の果てに 君を見つけられなくても きっと思い出すよ 揺れる旗の音とその在処 訪れる闇夜が降ろした 空のカーテンを彩った 星たちが幾つも流れ落ちていった その度に祈りを捧げる 悲しい目をした人たちは 抜け殻のような笑顔で僕を見た 「この先には何もないわ あるのは冷たい孤独だけ」 「失われた幾つもの想いが 輝いて夢を見せるの」 あの日きみと描いた物語の続きを 僕はまだ大真面目に 探しながら生きているよ 例えそのエンディングが 望んだ未来と違っていても きっとそれこそが 誇りだと胸を張れるだろう いつの間にかそこには 人の影がなくなり その代わり墓標のような 旗がいくつも立っていた 恐らく同じようにして 刺された誓いたちは 道を示すように強くはためいた 聖者たちの祈りと 勇者たちの祝詞が そこここで木霊する ほら今 夜が明けるよ あの日きみと交わした 約束を叶えよう その願いも痛みさえも 僕を強く歩かせる 物語の終わりに 二人が別の場所にいても どうかその旗を突き刺しておくれ 僕にもそれが分かるように きみの在処